【東京商工リサーチ】7割の企業がSDGsに取り組むも人材不足や知見不足が課題

■全体の70.1%の企業がSDGsの重要性を認識

 東京商工リサーチは、2024年6月3日から10日にかけて実施したSDGs(持続可能な開発目標)に関するアンケート調査の結果を発表した。調査によれば、全体の70.1%の企業がSDGsの重要性を認識していることがわかった。このうち40.8%の企業が現在取り組んでおり、さらに29.2%が今後取り組む意向を示している。一方、SDGsの重要性を理解しているが現在取り組んでおらず、取り組む予定もない企業は21.4%、重要とは思わない企業は8.4%にとどまった。

■企業イメージ向上目的で取り組む企業が多数

 調査結果によると、SDGsに取り組む意義として「企業イメージの向上」を挙げた企業が7割を占め、ブランディング戦略の一環として捉えている企業が多いことが示された。また、企業規模による差も顕著で、大企業の64.0%が現在取り組んでいるのに対し、中小企業は38.1%にとどまった。今後取り組みたいと回答した企業は、大企業が23.5%であるのに対し、中小企業は29.9%であった。SDGsへの積極性においても大企業が上回っている。

■産業別の取り組みは金融・保険業が62.2%でトップ

 産業別の取り組み状況では、金融・保険業が62.2%でトップとなり、SDGs債の発行などが影響していると見られる。また、企業が力を入れている目標では、8.「働きがいも経済成長も」が54.0%で最多であり、次いで12.「つくる責任、つかう責任」が42.6%、7.「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」が38.8%と続いた。企業規模別では、スケールの大きい項目で大企業が中小企業を上回る傾向が明らかとなった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る