小林製薬、健康被害問題受け紅麹事業から撤退、関連製品の製造・販売を終了

 小林製薬<4967>(東証プライム)は8月8日、開催された取締役会において、紅麹事業からの撤退を決定したと発表。同社は、紅麹関連製品において一部の原料に予期せぬ成分が含まれている可能性が判明し、これに対して使用中止の呼びかけや自主回収、販売の一時停止などの対応を行ってきたが、重大な健康被害を引き起こし社会に多大な迷惑をかけたことを重く受け止めた結果である。

 紅麹事業の撤退後も、小林製薬は被害に遭われた顧客や取引先への補償、原因究明を続けていく。また、製造ラインの問題点を徹底的に洗い出し、再発防止策を講じることが企業の使命と判断し、これらの対応を継続することを明らかにした。同社は紅麹関連製品の製造・販売事業を終了するが、事業撤退の日程は未定としている。

 健康被害を受けた顧客への補償についても、小林製薬は厚生労働省および国立医薬品食品衛生研究所と協力して原因究明を進めており、暫定的に医療費などの実費支払いを行ってきた。今後は、紅麹コレステヘルプなどの摂取による健康被害を受けた顧客に対する正式な補償を開始する予定。被害を受けた全ての関係者に対して、深い謝意とお詫びを表明している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る