夕刊フジが55年の歴史に幕、デジタル化の波に乗り切れず2025年1月末で休刊

■電子版と公式サイトも同時に終了

 産経新聞社は、1969年に創刊された夕刊紙「夕刊フジ」を2025年1月31日発行分をもって休刊すると発表。デジタル端末の普及やコロナ禍による購読機会の減少、新聞用紙や輸送コストの上昇など、厳しい経営環境が続く中、55周年を迎える節目に休刊を決定した。長年支えてくれた読者への感謝を述べるとともに、電子版と公式サイト「zakzak」も同日で更新を休止し、健康情報紙「健活手帖」も11月の発行をもって最終号とすることを明らかにした。

 夕刊フジは「オレンジ色のニクい奴」として親しまれ、昭和、平成、令和の最新ニュースを伝えてきた。しかし、デジタル化の進展やコロナ禍の影響で購読機会が減少し、新聞用紙や輸送コストの上昇も経営を圧迫した。経営合理化や経費削減に努めたものの、夕刊紙としての役割を終えたと判断し、休刊を決断した。

 読者への感謝の意を表し、最終発行号まで紙面の充実に努めるとともに、変わらぬ理解と支援をお願いしている。夕刊フジの休刊により、長年親しまれてきた夕刊紙がまた一つ姿を消すこととなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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