ホンダ、中国に初のEV専用工場開設、2035年EV販売100%へ前進

■東風ホンダ、武漢市に次世代EV生産拠点、高効率・環境配慮型の最新鋭工場稼働開始

 ホンダ<7267>(東証プライム)は10月11日、中国の湖北省武漢市において、同社の合弁会社である東風本田汽車有限公司(東風ホンダ)が新エネルギー車工場の開所式を開催したと発表。この工場はホンダ初のEV専用生産施設であり、高度な自動化と効率化を実現している。環境面では、エネルギー消費の低減に取り組み、ホンダのグローバル目標である2050年カーボンニュートラル実現に向けた重要な一歩となる。中国市場では、2035年までにEV販売比率100%を目指し、新シリーズの投入を予定している。

 東風ホンダの新工場は、自動化率の向上と各工程のデータ連携により高効率なEV生産ラインを実現した。プレス工程では、立体倉庫の導入と部品搬送の自動化により、物流要員ゼロ化を達成している。環境面では、効率的な採光レイアウトや熱エネルギーの再利用により、工場全体でのエネルギー消費を低減している。さらに、データ連携を通じて消費電力の最適化を図り、環境負荷の更なる低減を目指している。

 ホンダは中国市場において、既存の「e:N」シリーズに加え、2024年4月に発表した次世代EV「烨(yè:イエ)」シリーズを含め、2027年までに10機種のHondaブランドEVを投入する予定である。これにより、2035年までにEV販売比率100%の達成を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持  吉野家ホールディングス<9861>(…
  2. ■日本味と匂学会で優秀発表賞を受賞、応用研究に期待  花王<4452>(東証プライム)は9月24日…
  3. ■GHG削減価値をデジタル証書化、荷主に割り当て  商船三井<9104>(東証プライム)は9月19…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る