加賀電子が低周波振動を用いたアンチエイジングケア機器の開発を支援、無変調40Hz低周波振動器

■加齢に伴う耐糖能障害、筋力低下、認知機能低下などの緩和に取り組む

 加賀電子<8154>(東証プライム)は、無変調40Hzの低周波振動を用いて、耐糖能(血糖値を正常に保つ能力)障害、筋力低下、認知機能低下など加齢に伴う健康問題の改善に取り組む、秋田大学・大田秀隆教授(医学博士)ならびに名古屋大学・鈴木泰博准教授(情報学博士)の研究チームの活動を支援している。

■一部は製品化、さらなる製品化ステージへの移行を支援

 日本をはじめ多くの国で高齢化が進む中、加齢に伴う耐糖能障害、筋力低下、認知機能低下など身体機能の低下を緩和する取り組みは、個人の生活の質を向上させるだけでなく、これらの機能喪失が社会全体に及ぼす影響を緩和するためにも益々重要になっている。

 大田教授ならびに鈴木准教授の研究チームでは、これまで研究報告が限定的であった人とマウスに対する無変調40Hz刺激による認知機能改善への有効性について、老化促進モデルマウスSAMP-10を用いて5週間の実験の後、耐糖能テスト、認知および行動評価、虚弱性評価を行い、いずれも有益な効果を示したことが確認された。加賀電子は、これら一連の研究活動に対して資金援助を行った。

 この研究成果は、本年8月28日付のBiomolecule誌で発表されている。同誌は、MDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)社から刊行されている学術論文誌で、MDPI社は、1996年スイス・バーゼルに創設されたオープンアクセス専門の学術出版社として、科学、技術、医学など多岐にわたる分野で390以上のオープンアクセスジャーナルを発行している。2020年には、年間の出版論文総数が16万報を超える、世界最大のオープンアクセス出版社となった。

 加賀電子は、大田教授ならびに鈴木准教授の研究チームへの資金援助とともに、研究成果の実用化に向けて、無変調40Hz振動を用いたアンチエイジングケア機器専用の振動発振器のプロトタイプを製作支援した。この振動発振器は、在宅で無変調40Hz振動の効果が手軽に得られるよう、小型軽量化を図った。

 現在、これらのアンチエイジングケア機器は、美容・ヘルスケアーサービス及び教育などを行う株式会社ファセテラピー(東京都渋谷区)を通じて限定数量にて販売している。今後、更なる研究成果として無変調40Hz振動による人へのアンチエイジング効果の確証が得られ次第、直ちに製品化ステージに移行し、加賀電子グループのネットワークを通して国内外での販売を開始する予定だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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