ニチレイは売買交錯、好決算と特別配当、自社株買い、消却、株式分割など発表したが好材料一気に出尽し」の見方も

■株式分割は25年3月末を基準日として1株を2株に

 ニチレイ<2871>(東証プライム)は11月6日、朝寄り後の4327円(84円高)を上値に売買交錯となり、午前9時30分にかけては4213円(30円安)前後へと値を消している。5日の15時30分に第2四半期決算と特別配当、自己株式取得(自社株買い)、消却、株式分割、グループの⾷品事業統合に向けた再編、を発表したが、「好材料が一気に出尽してしまったような気もする」(投資家)との受け止め方もあり、微妙な値動きになっている。

 ただ、第2四半期決算短信(2024年4~6月・連結)は好調で、営業利益、経常利益は前年同期比13%増加し、親会社株主に帰属する中間純利益も同10%増加した。3月通期の予想は増収増益の見通しを継続した。特別配当は、業績やキャッシュフローが当初計画を上回る見込みとなったことなどを勘案し、25年3月期末配当に1株10円を加え51円の予定とした。

 株式分割は、25年3月31日を基準日として1株につき2株の割合をもって分割するとした。自社株買いは、300万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.35%)、総額100億円を各々上限として、24年11月6日から25年2月28日までの予定で行うとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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