科研製薬は「クレナフィン」など好調で、業績・配当予想を上方修正

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■3月通期の営業利益を従来予想比53%増額

 科研製薬<4521>(東1)は27日、16年3月期第2四半期及び通期連結業績の上方修正を発表し、併せて期末配当の予想も修正した。

 発表によると、外用爪白癬治療剤「クレナフィン」関連の国内外の売上が計画を上回るペースで伸長しており、研究開発費の発生が一部来期にずれ込むことなどにより、当初予想(5月12日公表)の数値を上回る見込みとなった。

 第2四半期連結業績累計(15年4月~9月)予想の売上高は、前回予想を62億円上回る550億円(前回予想比12.7%増)、営業利益は79億円上回る184億円(同75.2%増)、経常利益は80億円上回る186億円(同75.5%増)、四半期純利益は54億円上回る125億円(同76.1%増)と上方修正により増収大幅増益を見込む。

 こうした推移により3月期の連結業績も上方修正し、売上高は、前回予想を94億円上回る1079億円(前回予想比9.5%増)、営業利益は112億円上回る322億円(同53.3%増)、経常利益は113億円上回る324億円(同53.6%増)、純利益は52億円上回る192億円(同37.1%増)と上方修正を見込む。

 なお、同社は27日に科研不動産サービス(東京都文京区)の吸収合併も発表し、これによる影響額も織り込んでいるとした。
 
 また、配当の上方修正も行い、14年9月に発売した外用爪白癬治療剤「クレナフィン」が売上に寄与し、業績予想数値を上回る見込みとなったため、「クレナフィン」の発売記念として、記念配当を実施することとした。これにより、期末配当は従来予想の68円に10円の記念配当を加え78円の予定とする。

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