【株式市場】日経平均は618円高、米国の巨額AI開発事業など好感され後場一段高

◆日経平均は3万9646円25銭(618円27銭高)、TOPIXは2737.19ポイント(23.69ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億701万株

 1月22日(水)後場の東京株式市場は、日経平均が13時前に前場の高値を上回り、14時半頃から一段と上げて666円59銭高(3万9694円57銭)まで値上がりし、大引けも上げ幅600円台で大幅続伸となった。ソフトバンクG<9984>(東証プライム)やフジクラ<5803>(東証プライム)が一段と上げるなど、前場に続いてトランプ米大統領が発表したAI開発の巨額投資事業に期待が続き、ソシオネクスト<6526>(東証プライム)が一段高など半導体関連株も高い。

 フジテレビのフジ・メディア・HD<4676>(東証プライム)は4日続伸し、米投資ファンドが2度目の書簡を送付と伝えられたことや臨時役員会の23日開催などを受け、MBO(経営陣による買収)への思惑なども出た模様。

 後場は、力の源HD<3561>(東証プライム)が急伸し、正午に発表した株主優待の拡充を好感。大真空<6962>(東証プライム)も一段と上げ米大統領が発表したAI開発の巨額投資事業に期待。同じく真空パーツのマルマエ<6264>(東証プライム)も高い。北川精機<6327>(東証スタンダード)は業績予想の増額修正が好感されて前場買い気配のまま後場ストップ高で値がつき急伸。パレモHD<2778>(東証スタンダード)は株主優待の再開が好感され急伸。巴コーポ<1921>(東証スタンダード)は前後場ともジリ高となり業績上振れ期待が再燃の見方。オンコリスバイオ<4588>(東証グロース)は前場ストップ高まで上げて後場は大引けまで買い気配を続け、米国のがんシンポジウムで発表される論文の概要が開示された中で同社の開発品が高評価されているとかで買い殺到。フルッタフルッタ<2586>(東証グロース)は新株予約権の行使促進を意識する動き活発とされ下値圏から3日連続出直った。

 東証プライム市場の出来高概算は15億701万株(前引けは8億7838万株)、売買代金は4兆1120億円(同2兆3672億円)。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は1103(前引けは1073)銘柄、値下がり銘柄数は484(同501)銘柄。

 東証33業種別指数は22業種(前引けも22業種)が値上がりし、値上がり率上位は、非鉄金属、その他製品、機械、情報通信、電気機器、精密機器、金属製品、輸送用機器、空運、証券商品先物、繊維製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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