ソフトバンクグループとOpenAI、4500億円規模の企業向けAI開発で提携

■企業独自のシステム統合とカスタマイズ可能なAIエージェントを実現

 ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)とOpenAIは2月3日、企業向けの最先端AI「クリスタル・インテリジェンス」の開発・販売に関するパートナーシップを締結したと発表。ソフトバンクグループはOpenAIの技術を全グループ企業に導入し、年間30億ドル(約4500億円)を支払う契約を交わした。これにより、ソフトバンクグループは世界で初めてクリスタル・インテリジェンスを大規模に展開する企業となり、既存のChatGPT Enterpriseも全従業員が利用できるようになる。

■日本市場向けに合弁会社「SB OpenAI Japan」を設立

 両社は日本企業向けにカスタマイズしたAIの提供を目的に、合弁会社「SB OpenAI Japan」を設立することで合意した。この合弁会社は日本の主要企業に対し、クリスタル・インテリジェンスを独占的に販売する。また、導入企業のデータを学習させ、安全な環境で自社のシステムと連携したAIエージェントを構築できるよう支援する。これにより、企業はタスクの自動化・自律化を進め、業務効率を大幅に向上させることが可能となる。

■ソフトバンクグループ全体でAIを活用し業務効率を向上

 ソフトバンクグループはクリスタル・インテリジェンスを活用し、1億以上のタスクを自動化することを計画している。ArmはAI技術の基盤として計算需要に対応するインフラを提供し、ソフトバンク<9434>(東証プライム)はデータの追加学習やファインチューニングを行う環境を整備する。これにより、企業の業務変革を促し、新たな価値創出を目指す。OpenAIのCEOサム・アルトマンは「本提携は日本から始まり、世界の企業に革新的なAIを提供する」と述べ、AI活用のグローバルな拡大に意欲を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ポケモンセンターヨコハマに続く2店舗目、地域活性化にも期待  丸井グループ<8252>(東証プラ…
  2. ■ベンチマークで高評価、企業向けLLMの新たな選択肢  リコー<7752>(東証プライム)は4月3…
  3. ■第1弾の渡航レポート公開、夢への挑戦を可視化  日本航空(JAL)<9201>(東証プライム)は…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■木徳神糧と三菱食品、逆行高の先駆けとなる動き  食料品の消費税減税関連株に新たな動きが見られる。…
  2. ■トランプ大統領「米国株は絶好の買い時」英国との関税合意後に発言  米国のトランプ大統領が、またま…
  3. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  4. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  5. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  6. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る