未来を紡ぐ物語――「第41回日産童話と絵本のグランプリ」受賞作決定、全国の図書館へ寄贈

【1800超の応募作から選ばれた珠玉の童話と絵本】

■才能あふれる物語が生まれる瞬間

 2024年3月7日、「第41回日産童話と絵本のグランプリ」の入賞作品が発表された。大阪国際児童文学振興財団が主催し、日産自動車<7201>(東証プライム)が協賛する同グランプリは、創作童話と絵本の分野で新たな才能を発掘する場として知られている。今年は全国から1814編もの応募があり、厳正な審査の結果、童話部門・絵本部門それぞれの大賞を含む38編の入賞作が選出された。童話部門の大賞は兵庫県在住の紫野(しの)さんによる『春風の魔法使い』、絵本部門の大賞は埼玉県在住の河原久美子さんの『うらがわ』が受賞した。両作品とも2025年12月にBL出版より刊行予定である。

★大賞=春風の魔法使い:紫野
 https://www.nissan-global.com/JP/FAIRYTALE/PRIZE/ASSETS/PDF/41_f_GRANDPRIX.pdf

■受賞作が描く、新たな世界

 『春風の魔法使い』は、主人公と中国からの転入生が漢詩を通じて心を通わせる物語だ。異なる言語や文化の壁を超え、たどたどしいやり取りの中で育まれる友情が、春の風景とともに温かく描かれている。一方、絵本部門の大賞『うらがわ』は、主人公が安心できる居場所を「うらがわ」として表現した作品で、美しい色彩と繊細な描写が高く評価された。受賞作のほか、童話部門では優秀賞3作、佳作20作、絵本部門では優秀賞3作、佳作10作が選ばれており、それぞれの作品が子どもたちの想像力を刺激する力を持っている。

■未来を照らす活動として

 日産は、グランプリを通じて41年間で75点の作品を出版し、累計29万冊以上を国内外の図書館や学校へ寄贈してきた。今年も全国3400の公立図書館、900の幼稚園・保育園に加え、海外の日本人学校などにも作品を届ける予定である。また、大賞・優秀賞受賞作を収めた「童話・絵本入賞作品集」を制作し、日産グローバル本社ギャラリーなどで無償配布する。3月8日には表彰式が行われ、童話部門の審査員である吉橋通夫氏による講演「物語を書くコツ」も開催。子どもたちへ良質な作品を届けるだけでなく、新たな創作者の支援にも力を入れる日産の取り組みは、これからも多くの人々に夢と希望を与え続けるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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