メルカリの「パスキー」登録者数が1000万人を突破、フィッシング対策で前進
- 2025/5/8 13:15
- 話題

■急増する不正アクセス被害に対応、「パスキー」で安全性向上
メルカリ<4385>(東証プライム)は5月8日、利用者の安全性向上を目的に導入したパスワード不要の認証技術「パスキー」の登録者数が1,000万人を突破したと発表した。日本国内ではフィッシング詐欺による被害が深刻化しており、2025年2月の不正アクセス件数43件が、4月16日時点で1,847件に急増。こうした背景から、政府も「パスキー」の普及を促進策として位置付けている。
メルカリは2023年4月に暗号資産サービス「メルコイン」へ「パスキー」を導入し、2024年1月からはフリマアプリ「メルカリ」へのログイン時にも同技術の活用を拡大。さらに同年9月からは登録者に対して「パスキー」でのログインを原則必須とすることで、安全な認証環境の構築を進めてきた。これにより、利便性の向上と高い安全性が評価され、登録者数は着実に伸びている。
「パスキー」はパスワード不要である点がユーザーにとって利便性が高く、加えて不正利用が確認されていないことから、安全性にも優れている。メルカリは今後も「正しく使うユーザーが不利益を被らない環境」の整備を掲げ、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションのもと、安心して使えるサービス運営を継続していく考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)