マーケットエンタープライズ、愛知県尾張旭市が引越しでごみ増加の3月より不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■新施策導入でリユース促進へ

 愛知県尾張旭市(市長:柴田 浩)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2025年3月27日(木)に、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで、尾張旭市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 尾張旭市では、資源ごみ回収施設でリユース品を提供するなど、リユース促進に取り組んできた。しかし、市民のリユースに関する周知や啓発に課題を抱えており、さらなるリユース促進につながる施策導入の可能性を模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員としての活動を通じ、官民の垣根を超えたSDGsへの取り組みを進めてきた。このような背景のもと、マーケットエンタープライズが尾張旭市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という両者のニーズが合致し、「おいくら」を活用した今回の取り組みが実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売りたい利用者が「おいくら」を通して査定依頼を行うと、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼が送られ、買取価格を比較できる。一度の依頼で不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまで約130万人(2024年6月末時点)の利用実績がある。

■尾張旭市の課題と「おいくら」による解決策

 尾張旭市では、事前申込による有料戸別収集で粗大ごみを回収しているが、大型品や重量のあるものは原則として市民が自宅の外へ運び出す必要がある。「おいくら」は、希望すれば自宅内からの運び出しまで対応する出張買取が可能であり、大型品や重量物の売却が容易になる。また、市で回収対象外となる冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使用可能な場合は買取の対象となる。不要品の売却と受け渡しは最短で買取依頼当日に可能であり、市民の利便性が大幅に向上する。なお、市民のサービス利用に伴う市の費用負担は発生しない。

■今後について

 3月27日(木)13時(公開時間が前後する可能性あり)に尾張旭市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能となる。尾張旭市と「おいくら」の連携により、二次流通の活性化を通じて循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が期待される。加えて、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減にも寄与する。さらに、本取り組みにより市民が「売却」という手段で容易に不要品をリユースできることを認知し、「廃棄ではなくリユースする」という選択肢が広がる。これにより、多様化する不要品処分ニーズへの対応が可能となるだけでなく、市民のリユースに対する意識の変化や循環型社会形成の促進にもつながる。この官民一体の取り組みを通じ、循環型社会形成に向けた社会的・経済的課題の双方の解決を目指していく。

■愛知県尾張旭市

 尾張旭市は、名古屋市に隣接する地理的優位性を活かし、名鉄瀬戸線を利用した栄地区などへの通勤・通学や買い物の利便性により、暮らしやすいまちとして発展してきた。市内北部・中部・南部に広がる森林公園や農地、ため池などの自然環境に恵まれ、豊かな自然を日常的に感じられる。

・人口:83,706人(男性40,943人、女性42,763人)(2025年2月28日)
・世帯数:37,461世帯(2025年2月28日)
・面積:21.03平方キロメートル(2024年4月1日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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