【株式市場特集】不動産・銀行株、新年度相場の耐性投資株として注目

■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引

 3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.4%上昇し、市場予想と日銀の物価目標を上回ったことを受け、国内長期金利が上昇した。この金利上昇が利ザヤ・資金利益拡大要因となり、銀行株が買われた。28日には、不動産株・銀行株で昨年来高値を更新する銘柄が18銘柄に達し、全体の4分の1を占めた。これらの銘柄は、低PER、高配当利回りであり、銀行株に至ってはPBR1倍割れ銘柄も多い。新年度相場において、「壊し屋トランプ」に対抗する耐性投資株として、不動産株・銀行株への投資を検討する余地がある。

■公示地価発表以来の上げ潮相場が続き業績上昇修正・増配株のオンパレード

 昨年来高値を更新した不動産株は、公示地価発表の3月18日以来、連続陽線を示現し、その上昇率は5%~15%に達している。そのなかでなお株価が割安水準にある銘柄をコード番号順にあげるとファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)、東建コーポレーション<1766>(東証プライム)、スター・マイカ・ホールディングス<2975>(東証プライム)、LAホールディングス<2986>(東証グロース)、アーバンネットコーポレーション<3242>(東証スタンダード)、ディア・ライフ<3245>(東証プライム)、エストラスト<3280>(東証スタンダード)、コスモイニシア<8844>(東証スタンダード)、インテリックス<8940>(東証スタンダード)となる。

 3月18日以来、15%高の高値追いとなったコスモスイニシアは、新築・リノベマンションのほかインバウンド関連のホテル事業も好調で業績を上方修正、配当を増配し、配当権利落ち分を埋めて続伸したが、なおPER7倍、PBR0.8倍の評価にとどまる。このほか6銘柄が業績上方修正・増配組で、スター・マイカは自己株式取得、アーバンネットは株主優待制度導入、ディア・ライフは配当政策の変更も発表した。PERは東建コープが13倍となるが、残りの8銘柄は5倍~9倍にとどまり、配当利回りはディア・ライフの5.4%をトップに4%台のLAHD、アーバンネット、ファーストコープと続く。

■トリプルセットを手掛かりに昨年来高値更新もなおPBRは0.3~0.9倍

 昨年来高値更新の銀行株は、取引時間中の高値更新で大引けでは下ぶれたが、やはりコード番号順に上げるといよぎんホールディングス<5830>(東証プライム)、めぶきフィナンシャルグループ<7167>(東証プライム)、西日本フィナンシャルホールディングス<7189>(東証プライム)、七十七銀行<8341>(東証プライム)、滋賀銀行<8366>(東証プライム)、名古屋銀行<8522>(東証プライム)、京葉銀行<8544>(東証プライム)、池田泉州ホールディングス<8714>(東証プラム)と続き、三井住友トラストグループ<8309>(東証プライム)は、名証プレミア市場での昨年来高値更新である。

 この多くが業績上方修正・増配・自己株式取得などを発表したトリプルセット銘柄で、期中に2回業績修正した銘柄や2回増配した銘柄も含まれる。金利上昇による利ザヤ拡大、運用環境の好転、信用コストの低減などが業績修正要因となっており、4月30日、5月1日に開催が予定されている日銀の金融政策決定会合に向け業績続伸期待強めよう。PBRは、0.3倍~0.9倍と1倍を下回り、PERも9倍~15倍と市場平均より割安であり、銀行株のなかでも存在感を主張しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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