ACSLは急反発、NATO事務総長に国産空撮機「SOTEN」を紹介—日本のデュアルユース技術に注目

■国産ドローン技術がNATOの関心を集める—民生技術の防衛活用に期待高まる

 ACSL<6232>(東証グロース)は4月10日、75円高(8.11%高)の1000円まで上げて急反発している。同社は4月9日、経済産業省を訪問したNATO事務総長一行に対し、日本のデュアルユース・スタートアップ企業として自社技術・製品を紹介したと発表。同社代表の鷲谷CEOは国産小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」の実機展示を行い、その後ラウンドテーブル形式での意見交換に参加した。

 経済産業大臣とNATO事務総長による史上初の会談も行われ、デュアルユース技術の防衛分野への活用や日本とNATO間の防衛産業協力強化について話し合われた。特に民生先端技術の防衛分野への活用によって、民間と防衛双方の産業基盤強化を図ることが確認された。

 ACSL社は今後も経済安全保障や情報セキュリティを重視する日本の政府調達に注力するとともに、製品の強みを生かして海外市場での需要拡大も視野に入れた展開を進める方針だ。同社を含む計8社のデュアルユース・スタートアップ企業が今回の展示会形式の技術紹介に参加した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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