オルツ、複数音声を単一会話記録に統合する技術の特許を取得、新技術が実用段階へ

■マルチデバイス環境でも一貫性ある記録を実現

 オルツ<260A>(東証グロース)は4月10日、複数のユーザー装置から送信される音声データを統合し、話者識別に基づいて単一の会話記録を生成するシステムに関する特許を取得したと発表。同特許は、スマートフォンやパソコンなどの異なる装置から入力された音声を正確に識別・統合し、重複や冗長を排除した状態で記録できる技術であり、2025年3月21日に登録されたものである。特許名称は「会話の記録を生成するためのプログラム、システム、および方法」で、特許番号は第7653658号である。

 従来の会話記録システムでは、複数デバイスからの音声が重複記録されたり、話者識別の誤りによる情報の混乱が課題であった。同技術は、音声がどの装置から入力されたかを元に話者を自動で特定し、最適な音声ソースのみを保存対象とする点が特徴である。この技術は同社の提供するAI議事録サービス「AI GIJIROKU」にすでに実装されており、9,000以上の企業・教育機関で活用されている。高精度な会話記録が求められる場面において、技術的優位性が発揮されている。

 今後オルツは、特許技術を基盤として、さらなる精度向上と機能拡張を目指す開発を加速させる方針である。P.A.I.(パーソナル人工知能)構想においても、同技術は高品質なライフログを支える中核要素として位置づけられている。同社は、今後もパートナー企業との連携を深めながら、直感的かつ効率的なコミュニケーション基盤の社会実装を推進していく考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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