C&R社は今期の営業利益38%増などめざす、前期は先行投資やバンダイナムコとの提携など実施

(決算速報)

■同社が企画制作するTV番組『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系列)好評

 クリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東証プライム)の2024年2月期の連結決算は、売上高が前期比1.0%増の502億75百万円となり、営業利益は同11.9%減の36億14百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同15.3%減の22億51百万円だった。

 テレビ・映像分野でのプロデュース事業やクリエイター派遣、法務、医療分野、会計士、建築士、ITエンジニアなどの高度人材エージェンシー事業を行い、24年12月期は、一部の大手ゲームパブリッシャーの案件縮小や、人材紹介サービスの成約長期化などの影響を受ける結果となった。一方、成長著しいAI/DX領域への先行投資や、オリジナルコンテンツに関する開発投資など、将来に繋がる投資を積極的に行った。バンダイナムコHLDGS<7832>(東証プライム)との提携も開始した。

 同社が企画制作するTV番組『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系列)は、番組公式Instagramのフォロワー数が国内のテレビ番組公式アカウントとしてトップを維持し、好評を得ている。

 また、AIを用いたシステムの企画・開発などを行う連結子会社のIdrasys社は、生成AIのChatGPTと連携したシステムなどを提供しており、新たに企業がAIを使ってチャットボットや自動応答システムを簡単に作成・管理できるツール「GenAI Admin Portal」の提供を開始した。24年3月に連結子会社化したリヴァイ社は、生成AIに関する企業向け研修サービスなどを提供しており、25年1月には、新たに生成AI技術を活用した次世代型転職支援サービス「ミライテ」を開発した。

 今期・25年2月期は、中核事業であるプロデュース及びエージェンシー事業のさらなる成長に加え、プロフェッショナルの知財を収益化するライツマネジメント事業の強化を行い、各分野の専門性を高めていくとともに、各分野相互でのシナジーの創出をはかる。連結業績予想は、売上高を600億円(前期比19.3%増)、営業利益を50億円(同38.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は32億円(同42.1%増)を見込んでいる。配当(期末のみ実施中)は1株45円の予定(前期比4円の増配)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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