スリー・ディー・マトリックス、米国の止血材「PuraStat」の創傷治癒材としての適応拡大申請

■消化管全体での創傷治癒適応を目指す

 スリー・ディー・マトリックス<7777>(東証グロース)は5月8日、米国子会社3−D Matrix Inc.が開発・販売する消化器内視鏡用止血材「PuraStat」について、消化管全体での創傷治癒材としての使用を目的に、FDA(米国食品医薬品局)へ市販前届510(k)を提出した。これまでの適応拡大実績には直腸粘膜炎や自然出血の止血などがあり、臨床現場からは高い創傷治癒効果への評価が寄せられている。

 同製品は3種のアミノ酸から成るペプチドを原料とする透明な液体であり、血液に触れると瞬時に自己組織化しハイドロゲルを形成する特性を持つ。動物由来成分を使用せず、C型肝炎ウイルス感染などのリスクを排除している点が特徴だ。さらに、使いやすさや体内への残留リスクの低さ、患部の視認性といった特長が医療従事者と患者の双方に利点をもたらしている。

 今回の適応拡大により、米国市場における「PuraStat」の臨床的価値と差別化を一層明確にし、速やかな市場浸透と先端医療の安全性向上を図る構えである。現時点で通期業績や中期経営計画には本件を反映していないが、今後の承認状況により必要に応じて情報開示を行うとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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