ソニー・バンダイナムコ・Gaudiyが100億円規模の戦略的提携、エンタメ産業の未来共創へ
- 2025/5/9 08:28
- IR企業情報

■ブロックチェーンや生成AIなど先端技術活用し新たなファン体験を創出
ソニーグループ<6758>(東証プライム)、バンダイナムコホールディングス<7832>(東証プライム)、Gaudiyの3社は5月8日、エンターテインメントとテクノロジー分野において戦略的パートナーシップを締結したと発表。Gaudiyはこの協業にあたり、ソニーとバンダイナムコを引受先とする総額100億円の資金調達を実施した。世界のエンタメ市場において、日本発のIPは高い競争力を持ち、今後はファンとの共創による価値創出がカギとなる。各社はそれぞれの強みを活かし、日本のIPのグローバル展開や新たな体験価値の提供に取り組む。
Gaudiyは、ファンとIPをつなぐ共創型コミュニティ「Gaudiy Fanlink」を展開し、ブロックチェーンや大規模言語モデル(LLM)を活用した先進的な体験を提供してきた。さらに、世界最大級のアニメ・マンガコミュニティサイト「MyAnimeList」を傘下に迎え、海外展開の基盤も強化している。ソニーは「Creative Entertainment Vision」のもと、アニメ専門ストリーミング「Crunchyroll」などを通じてIP拡張に注力しており、バンダイナムコは「IP軸戦略」により、IPの価値最大化を中長期で推進している。
協業では、「グローバル展開」「IP創出・クリエイター育成」「データ利活用」「ブロックチェーン活用」「生成AIによる新体験」の5つを重点テーマとする。例えば、ファンデータの相互活用や、ソニーが開発するパブリックブロックチェーン「Soneium」、Gaudiyのトークノミクス設計、バンダイナムコの生成AI活用事例などが盛り込まれ、ファンとクリエイターが正当に評価される持続可能なエンタメエコシステムの構築を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)