【株式市場】日経平均は574円高で2日続伸、米中関税交渉への期待強く後場一段高

◆日経平均は3万7503円33銭(574円70銭高)、TOPIXは2733.49ポイント(34.77ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加して26億4904万株

 5月9日(金)後場の東京株式市場は、今週末に予定される米中関税交渉への期待が強く、キヤノン<7751>(東証プライム)やTDK<6762>(東証プライム)が一段ジリ高となり、前引けは軟調だったレーザーテック<6920>(東証プライム)も堅調に推移。日経平均も一段ジリ高傾向を続け、15時にかけて628円高(3万7557円)まで上げて大引けは2日続伸。終値での3万7000円台は今年3月28日以来となった。一方、牧野フ<6135>(東証プライム)は朝方急落したまま底練りを続け、ニデック<6594>(東証プライム)がTOB撤回を表明した反動が大きかった。

 後場は、正午過ぎに3月決算を発表した旭化成<3407>(東証プライム)や13時半に発表した三菱重工<7011>(東証プライム)は急速に軟化したが、正午過ぎに発表した武蔵野銀<8336>(東証プライム)や13時に発表した板硝子<5202>(東証プライム)は一段と上げ、値幅狙いの資金が決算発表銘柄に集中する相場になった。アドウェイズ<2489>(東証プライム)は昨8日発表の四半期決算が好感されて一段高。三洋工業<5958>(東証スタンダード)は前引け前に発表した決算が注目されて急伸し大引けまで買い気配のままストップ高。木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は第1四半期の大幅増益決算と株式5分割など好感され終日買い気配のまま大引けでストップ高。アドバンスト・メディア<3773>(東証グロース)は正午に発表した決算を受けて急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加して26億4904万株(前引けは11億8322万株)、売買代金は5兆7310億円(同2兆6637億円)。東証プライム1635銘柄のうち、値上がり銘柄数は1282(前引けは1386)銘柄、値下がりは311(同212)銘柄。

 東証33業種別指数は27業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、倉庫運輸、銀行、保険、繊維製品、情報通信、その他金融、電気機器、化学、石油石炭、輸送用機器、鉱業、証券商品先物、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る