酒類・飲料業界4社が自動運転トラックによる幹線輸送実証に参画、ドライバー不足解消へ

■アサヒ・キリン・サッポロ・サントリーが連携

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)のグループのキリングループロジスティクスは6月5日、T2社が6月9日から開始する自動運転トラックを用いた酒類・飲料の幹線輸送実証に参画すると発表。アサヒグループホールディングス<2502>(東証プライム)グループのアサヒグループジャパン傘下のアサヒロジ、サッポロホールディングス<2501>(東証プライム)グループのサッポログループ物流、サントリーロジスティクスも共同で参加し、関東から関西までの高速道路往復路で製品輸送の実証を行う。

 背景には「物流2024年問題」による深刻なドライバー不足がある。2030年には輸送能力の34.1%が不足すると予測される中、T2社は2027年のレベル4自動運転トラック導入を目指す。今回の実証ではレベル2自動運転トラックを使用し、6月から11月にかけて計16回の運行を予定している。

 酒類・飲料業界は他業界に比べ輸送量が多く、季節需要期にはドライバー確保が困難となる。4社は実証を通じて自動運転トラックの有効性を検証し、持続可能な輸送体制の構築を目指す。実証では貨物積載状態での走行データや物流品質を詳細に分析する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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