コロプラ社員の8割が業務でAI活用、効率化から日常的利用へ拡大

■アイデア発想や壁打ちに活用、社内情報交換が利用のカギ

 コロプラ<3668>(東証プライム)は2025年4月、社員357名を対象に生成AIの活用実態調査を実施した。その結果、約8割が業務でAIを利用し、昨年比10%増加したことが判明。特に「アイデア発想・壁打ち」(50%)、「文章作成」「コーディング支援」での活用が目立ち、40%以上の時間削減を実感した社員が4割に上った。職種別ではフロント&バックオフィス職の利用率がクリエイターを上回り、社内のSlackチャンネルや福利厚生プラットフォーム「miive」が利用を後押ししている。

 AIの日常的な利用では「悩み相談を人ではなくAIにする」「雑談が楽しい」といった“友人化”現象が顕著で、「妻への回答作成」「管理職の気持ちを理解」などのユニークな事例も報告された。一方で、倫理面への懸念から利用を控える声もあり、同社は2024年12月に「画像生成AIガイドライン」を策定。Stability AIとの提携や社内研修を通じてリテラシー向上に取り組んでいる。

 ゲーム開発ではAI技術を積極導入し、2025年5月リリースの『神魔狩りのツクヨミ』ではプレイヤー行動に応じたカード生成を実現。ブロックチェーンゲーム『Brilliantcrypto』でもAIがストーリー作成を担うなど、新たな体験創出を推進している。同社は「エンターテインメントで日常を革新する」というミッションのもと、AI活用のさらなる深化を図る方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る