識学、チェンジと暑熱対策アプリ「カオカラ」レンタル開始、現場の暑熱リスクを可視化する新サービス展開

■AIカメラ活用で客観的な熱中症リスク評価を実現

 識学<7049>(東証グロース)は6月3日、チェンジ(東京都港区)との業務提携により、暑熱対策AIカメラアプリケーション「カオカラ」のレンタルサービス提供を開始したと発表。「カオカラ」は、ポーラメディカルが開発した顔認識技術を活用したアプリであり、表情や肌の色の変化から熱中症リスクを数値化する。これにより、現場での即時対応が可能となり、感覚に頼らない客観的なリスク判断が実現される。レンタル形式での提供により、オフシーズンの保管やメンテナンスの負担も軽減される。

 同サービスは、製造・建設・教育・福祉・自治体といった多様な分野への導入が想定されている。厚生労働省の指針により、2025年6月から暑熱環境下での労働安全対策が義務化される中、企業には“体感”に頼らず、定量的なリスク評価による対応が求められている。カオカラは、遠隔管理にも対応しており、複数拠点の状況をリアルタイムで可視化し、対策の平準化が図れる。これにより、リスクの早期把握と迅速な初動対応が可能になる。

 識学は同取り組みにおいて営業機能を担当し、現場からのフィードバックを活かしたサービス改善を進める。同社が5月19日に発表した「M&Aによるハンズオン支援事業」におけるPMI(統合後の経営体制整備)にも、この経験が反映される見込みである。なお、同件による業績への影響は軽微と見込まれているが、今後の展開次第で事業領域の拡張に繋がる可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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