【株式市場】前場の日経平均は73円高、参院選は直前予想に比べ想定内とされ指数構成銘柄など買い直される

◆日経平均は3万9892円81銭(73円70銭高)、TOPIXは2837.89ポイント(3.41ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億4415万株

 7月22日(火)前場の東京株式市場は、参議院選の結果について、直前予想に比べると与党大敗ではないといった受け止め方が優勢だったようで、株価指数先物や日経平均構成銘柄などに買い直す動きが強まった。日経平均と相関度の高いソフトバンクG<9984>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)、半導体関連株の一角が値上がりしたほか、関西電力<9503>(東証プライム)は原発の新設に向けた調査を開始と伝えられ活況高。電力株が軒並み高。原発設備関連で日製鋼<5631>(東証プライム)やフジクラ<5803>(東証プライム)なども活況高。日本製鉄<5401>(東証プライム)も高い。日経平均は取引開始後に456円高(4万275円)まで上げ、円相場が前週末に売られた分の買い直しとされて高いため次第に上げ幅を縮めたが前引けも堅調だった。
 良品計画<7453>(東証プライム)が8月末の株式分割など見直されて出直り拡大。三菱重工<7011>(東証プライム)などの重工株も出直りを強め、原発設備需要への期待に加え防衛費増額が参院後も政策課題として継続の期待。ムーンバット<8115>(東証スタンダード)は猛暑再来に期待とされ高値に接近。unbanked(旧・第一商品)<8746>(東証スタンダード)は業務提携・子会社化が引き続き材料視され一段高。スマサポ<9342>(東証グロース)は株主優待の新設が連日好感され一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は8億4415万株、売買代金は2兆1319億円。プライム上場1624銘柄のうち、値上がり銘柄数は886銘柄、値下がり銘柄数は666銘柄。

 東証33業種別指数は17業種が値上がりし、非鉄金属、機械、鉄鋼、電力ガス、証券商品先物、小売り、電気機器、建設、銀行、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る