OKI、米国エフィニックス製FPGA活用でEMS事業を拡大、2027年度10億円目標

■医療・半導体分野に照準、FPGAの柔軟性で開発短縮・高度化に貢献

 OKI<6703>(東証プライム)は7月22日、エフィニックス(Efinix、本社:米国カリフォルニア州)とFPGAの論理回路設計および搭載AI機器の設計・生産サービス分野で提携したと発表した。エフィニックスはFPGAの供給と設計支援を担い、OKIは独自IPを活用し、医療機器や半導体装置市場向けに論理回路設計から試作・量産までを一貫して手がけるEMSサービスを提供する。両社は顧客基盤の拡大を図り、OKIは2027年度に年間10億円の売上を目指す。

 FPGAは柔軟なプログラム構成が可能な集積回路で、高速処理と省電力性能を備える。特にエフィニックス製FPGAは小型で高性能、低消費電力という特長から、AI機器や量産製品への導入が進んでいる。ただし設計・生産に関する人材やノウハウ不足が企業の導入障壁となっており、今回の提携はその課題を解決する体制構築といえる。

 OKIは20年以上にわたりEMS事業に取り組み、医療・通信・インフラ・航空機器など多分野での実績を有する。今回の提携により、FPGA関連サービスの強化と新規顧客の開拓を推進する構えだ。エフィニックスはOKIを通じて日本市場での展開を加速させる。両社は7月24~25日に大阪で開催される「Edge Tech+WEST 2025」でサービス紹介を予定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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