スターシーズ、中国大手ロベステック社と蓄電池事業で戦略提携、次世代エネルギー市場へ本格参入へ
- 2025/6/4 08:26
- IR企業情報

■上海のTier1企業と日本市場での蓄電プロジェクトを共同展開
スターシーズ<3083>(東証スタンダード)は6月3日、次世代エネルギーソリューションを展開する中国・上海のShanghai Robestec Energy Co., Ltd.(ロベステック社)と、蓄電池分野における業務提携契約を締結したと発表。背景には、2050年カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの普及と、それに伴う電力供給の安定化が求められている現状がある。ロベステック社は大規模蓄電池からAI統合型プラットフォームまで幅広い製品を展開しており、ブルームバーグNEFの「Tier1」リストに3四半期連続で選定されるなど、国際的にも高い評価を受けている。
同業務提携では、日本市場におけるBESS(Battery Energy Storage System)事業の展開や、50か所の国内サイトに合計400MWhの製品を供給すること、OEM製品の品質向上、技術支援の相互提供、電力システム総合展での協業などが盛り込まれている。また、Tier1メーカーとしての地位を維持するための施策も進める。両社は、系統用蓄電池プラントの共同構築にも取り組む予定である。
スターシーズは、今後3年間で75億円の売上を見込んでおり、バーチャルパワープラント構想や次世代電力取引市場への対応も視野に入れる。ESG投資やグリーンファイナンスによる資金調達も検討し、環境配慮型事業としての説明責任と透明性を強化する方針だ。同提携による2026年2月期業績への影響は現在精査中であり、重要な変動が見込まれる場合は速やかに開示される予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)