日本曹達、福岡に先端材料の研究拠点を新設、有機半導体・太陽電池向けに研究体制を強化

■産学連携とスタートアップとの協業で製品化促進

 日本曹達<4041>(東証プライム)は7月22日、福岡市のインキュベーション施設「いとLab+」内に先端材料の研究拠点を新設したと発表した。研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」に基づき、有機ELホスト材料や有機薄膜太陽電池の電荷移動層といった成長市場向けの新材料開発を推進し、新規事業の創出を図る。

 同施設は九州大学に隣接し、研究設備の活用や研究者との連携が容易な立地にある。日本曹達は安田琢磨教授との共同研究を軸に、先端材料技術の革新と製品化を目指しており、有機EL分野に強みを持つスタートアップ企業とも連携。蛍光青色に適合するホスト材料の開発など、ニーズの高い分野での実用化を急ぐ。

 今後は、研究員の常駐と産学官のネットワークを活用し、オープンイノベーションを展開する。有機ELや有機太陽電池市場の拡大を見据え、福岡を拠点に次世代材料開発の加速と事業化を目指す姿勢を強めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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