
■不動産案件の簿価が資産総額の89%のため「融資」「エクイティ」「不動産」に3分の計画
マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は6月5日、一段高となり、338円(12円高)まで上げて約4か月ぶりに年初来の高値を更新している。家賃収入が安定し換金性も高い都市部のマンションを対象とした不動産投資による安定的収益基盤をベースに将来性の高い分野への投資を行い、今期・2025年10月期の連結業績予想は営業利益を84.0%増とするなど大幅増益を見込む。5日は、加えて「1~3月不動産投資額・日本向け、初の2兆円超え、米社調べ、東京が世界首位に」(日本経済新聞6月5日付朝刊)と伝えられたことも買い材料視されている。
同社では、現状、不動産案件の簿価が資産総額の89.4%(25年10月期第1四半期現在)を占めていることなどから、昨今の金利上昇を踏まえ、ネット利回り5%を目線に取り組んできた不動産投資よりも、より高い収益性の見込まれる分野への投資を強化する方針を5月上旬に明らかにした。27年10月期末を目標に、全体の投資金額の3分の1程度づつを「融資」「エクイティ」「不動産」に振り分ける体制を構築するとしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)