ミロク情報サービスの第1四半期はサブスク型への移行順調で売上高3.7%増加、通期で営業利益6.6%増めざす

(決算速報)

■会計事務所向け総合保守サービスや中堅・中小企業向け各種ERP製品が順調

 ミロク情報サービス<9928>(東証プライム)の第1四半期(2025年4~6月)連結決算は、会計事務所向けの総合保守サービスTVS(トータル・バリューサービス)や中堅・中小企業向けの各種ERP製品が順調に推移し、売上高は、サブスクリプション型への移行を進めながらも前年同期比3.7%増の115億68百万円となった。営業利益は、新卒入社社員の積極採用などの先行投資があり、同9.4%減の12億44百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益も同20.0%減の8億95百万円だったが、通期(26年3月期)の連結業績見通しは増収・増益を据え置いた。

 第1四半期は、会計事務所向け及び中堅・中小企業向け各種ERP製品の販売が好調に推移した。各種ERP製品の販売は、サブスクリプション型での提供へと移行しているためソフトウェア使用料収入が大きく伸長し、ストック型の安定的なサービス収入が増加した。一括で売上が計上される売切り型のオンプレミス製品についても、サブスクリプション型への移行を加速しており、クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換に伴う更なる収益性の改善を目指している。

 4月より全国で33番目の拠点となる松江営業所を新設した。同時に中堅・中小企業へのソリューションビジネスに特化したソリューション支社の1支社を新設し、全国で19支社体制とした。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、現時点で5月に公表した数値から変更はないとし、売上高は490億円(前期比6.2%増)、営業利益は67億円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は49億円(同11.8%増)を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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