三菱重工、無人機で救援物資輸送を実証、陸自訓練に参加し孤立地への物資搬送を実演

■中型・VTOL無人機で民間と防衛両面に対応

 三菱重工業<7011>(東証プライム)は7月17日、陸上自衛隊東部方面隊が主導する首都直下地震を想定した実動訓練に参加したと発表した。同訓練は東京都練馬区などに位置する朝霞駐屯地で実施され、同社は民間機セグメントが開発中の中型マルチコプター型無人機と、防衛・宇宙セグメントが開発中の垂直離着陸(VTOL)型無人機を用い、孤立地域への救援物資輸送の実証を行った。一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の要請に応じたもので、民間・防衛の両用途を見据えた「デュアルユース無人機」の運用能力を示した。

 中型無人機は、災害時支援のほか離島・山間部への物流、建設資材輸送など幅広い活用を想定し開発が進められている。物資を機体に保持し、着陸せずホバリング状態からウィンチで自動荷下ろしできる機能を備える。訓練では、積載および飛行の実証が行われ、今後はハイブリッド化や衛星通信搭載による性能向上も予定されている。仕様として最大積載量200kg、ハイブリッド型で200kmの航続距離を目指す。

 VTOL型無人機は、滑走路が不要で離島や航行中の船舶などへ迅速な物資搬送が可能な機体として開発中である。今回は、垂直離着陸能力と機動性を活かし、被災地へ医薬品を届ける輸送実証を実施した。最大航続距離は1,000kmに達し、今後の災害時の即応力強化に貢献すると見込まれる。三菱重工は今後も無人機開発を通じ、社会課題の解決に取り組む方針を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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