JR西日本、新幹線を活用した緊急輸送事業を本格展開、社員発案のアイディアを実現

■山陽新幹線で「みずほ」「さくら」を活用し5箱まで即時対応

 JR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東証プライム)とJR西日本マルニックスは6月13日、新幹線を用いた法人向けの新たな荷物緊急輸送サービス「荷もっシュッ! Quick」を7月1日から開始すると発表した。対象は山陽新幹線の新大阪・広島・博多間で、日中に運行する「みずほ号」「さくら号」を活用する。1列車5箱までの積載が可能で、当日受付・即日配送に対応する。各駅では出発時刻の30分前までに所定の場所へ持ち込む必要があり、駅からの集荷・配送はオプション扱いとなる。

 同社は既存のブランド「FRESH WEST」に加え、多様化する輸送品目に対応する新サービス名称として「荷もっシュッ!」を新たに策定した。「荷物をシュッ!と運ぶ」という意図を込めたこの名称とロゴには、スピードと利便性の高さが象徴されている。また、今回の緊急輸送に関しては、法人需要を想定した「Quick」バージョンとして展開し、需要の高まりが見込まれるエリアでの実証的導入となる。

 JR西日本グループは「中期経営計画2025」で掲げた新規事業創出やサステナビリティ経営の実現に向けた取り組みを進めており、同サービスもその一環とされる。特に2024年問題による物流課題への対応として、地域共創や課題解決型の事業拡大を目指している。今回の取り組みは、社員からの提案を募る「イノベーション創出プログラム」による起案により実現したものであり、今後も社内外の連携を通じた持続的価値の創出が期待されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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