【株式市場】日経平均は85円安となり2日続落、米国によるイラン攻撃の可能性が懸念され個別物色

◆日経平均は3万8403円23銭(85円11銭安)、TOPIXは2771.26ポイント(20.82ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増加して27億7289万株

 6月20日(金)後場の東京株式市場は、引き続き米国によるイラン攻撃の可能性が懸念され、トランプ大統領は2週間以内に決断としたがブッシュ大統領がイラク攻撃を開始した際は宣言から3日目だったとの話もあり、個別物色の相場になった。レーザーテック<6920>(東証プライム)が一段高など半導体株に強い銘柄が見られ、造船産業の国策による再興報道を受け内海造船<7018>(東証スタンダード)や中国塗料<4617>(東証プライム)、小池酸素<6137>(東証スタンダード)なども一段高。日経平均は13時頃にかけて強含んだが再び値を消して前日比変わらずの辺りで小動きを続け、大引けは2日続落となった。

 後場は、大幸薬品<4574>(東証プライム)が一段高となり「正露丸」の成分がアニサキスに効果との発表を連日好感。エステー<4951>(東証プライム)はコメ用防虫剤が繁忙とされ一段水準を上げて推移。オカムラ食品<2938>(東証スタンダード)も一段水準を上げて推移しバルト3国域内での養殖事業会社買収を材料視。エージーピー<9377>(東証スタンダード)は豪州系ファンドからの買収提案で終日買い気配のまま大引けストップ高。アイデミー<5577>(東証グロース)は前場ストップ高となったまま大引けまで買い気配を続け業績予想の大幅増額修正やAI/DX事業での提携など連日好感。

 20日新規上場となった伊澤タオル<365A>(東証スタンダード)は、朝の取引開始後に公開価格750円を2%)上回る765円で初値をつけた。前場の高値は794円だったが、後場は中盤から一段と上げて834円まで上げ、大引けは824円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加して27億7289万株(前引けは7億5522万株)、売買代金は6兆6964億円2兆469億円。プライム上場1626銘柄のうち、値上がり銘柄数は449(前引けは624)銘柄、値下がり銘柄数は1125(同919)銘柄。

 東証33業種別指数は2業種の値上がり(前引けは7業種が値上がり)にとどまり、パルプ紙、海運、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る