
■電子カルテの高機能化と医療文書作成効率化を目指す
ソフトマックス<3671>(東証グロース)は7月1日、80円高(33.33%高)の320円とストップ高買い気配となっている。。同社は6月30日、HEMILLIONSおよびソフトバンク<9434>(東証プライム)と、医療分野における生成AI技術の社会実装に向けた共同検討を開始したと発表した。3社は、医療文書作成支援を目的とした大規模言語モデル(LLM)の活用を視野に入れ、基本合意書を締結。電子カルテシステムの高機能化や医療DXの促進を目指し、医師の労働時間短縮と業務負担軽減に貢献する技術の開発を進める。
今回の取り組みは、東京大学大学院医学系研究科 医療AI・デジタルツイン開発学講座と連携し、医師が作成する医療文書の効率化にAIを活用するものである。背景には、少子高齢化による患者増と医療費の増加、ならびに医師の働き方改革がある。各社は、患者情報に基づいて医療文書を生成する機能を備えた電子カルテの開発に向けた実証実験(PoC)を進め、費用対効果や実運用の課題を評価する予定である。
今後は、モデル病院でのPoCを通じて社会実装を本格化させる方針であり、実用化が進めば診療時間の確保や医療の質向上にもつながると見込まれている。なお、2025年度業績への影響は軽微としており、今回の共同検討は中長期的な企業価値の向上を目的としたものである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)