鉄建建設とJR東日本、点群データ活用の軌道監視システムを共同開発

■線路内立ち入り不要で50mm単位の変位をリアルタイム監視

 鉄建建設<1815>(東証プライム)は7月29日、JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)と共同で「点群データを活用した軌道面監視システム」を開発したと発表した。線路内への立ち入り不要で変状を検知できるのが特長で、リアルタイムで軌道の異常を把握し、工事関係者へ即時にアラート通知を行う機能を備えている。

 同システムは、掘削工事などによる軌道の変位を早期に検出することを目的としており、3Dセンサで取得した点群データを用いて、監視エリアをメッシュ化し、それぞれの区画で50mmを超える陥没や隆起が検知された場合、現地でブザーや回転灯により警告を発するとともに、登録済みの作業員へメールで通知する仕組みとなっている。

 これまでの監視方法では、計測に時間がかかり、線路内での作業も避けられなかったが、新システムの導入により、作業効率と安全性の大幅な向上が見込まれる。今後は実際の導入に向けた検証と運用方法の検討が進められる予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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