理経、免許不要の60GHz帯無線システム「TerraNet」販売開始、災害時や産業現場の高速通信ニーズに対応

■災害時や建設現場、防犯用途で活躍する高機能無線機、自動アンテナ調整で設置負担も軽減

 理経<8226>(東証スタンダード)は7月29日、イスラエルのRADWIN社が開発した60GHz帯無線アクセスシステム「TerraNet」の販売を開始すると発表した。免許や登録が不要な本製品は、高速・長距離伝送が可能で、最大32台の子局を接続できる構成となっている。アンテナの方向を自動で調整する機能も備え、設置作業の負担軽減にも寄与する。

 「TerraNet」はギガビットクラスの伝送速度を実現し、光ファイバ未整備地域や災害時の通信手段、防犯カメラ映像伝送、工場や建築現場での遠隔操作など多様な利用シーンに対応する。最大2.3Gbpsのスループットやビームフォーミング機能により、安定した低遅延通信が可能であり、免許不要で迅速にネットワークを構築できる点も強みである。

 日本では地震などの自然災害リスクが高く、有線通信よりも無線ネットワークの需要が高まっている。建機の無人化や高精細映像への対応も背景にあり、免許不要かつ設置が容易な無線アクセス機器への関心が高まっている。同社は「TerraNet」の初年度売上目標を4000万円に設定し、今後の市場拡大を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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