日産自動車が堅調に始まる、営業損益の改善など好感、自動車株が総じて軟調な中で独歩高

■第1四半期は各利益とも損失だが営業損失は前回見通しから大幅に改善

 日産自動車<7201>(東証プライム)は7月31日、328.0円(11.9円高)で始まった後も堅調に推移し、自動車株が総じて朝寄り後に軟化する中で独歩高となっている。30日の夕方に発表した第1四半期決算(2025年4~6月、連結)は営業利益が791億円の損失となるなど各利益とも赤字だったが、今期初の営業利益の予想は2000億円の損失だったため、予想を上回る決算となった。

 第1四半期は、グローバルの販売台数は70万7千台で、連結売上高は前年同期比9.7%減の2兆7千億円だった。連結営業損失は2000億円の損失を見込んだ前回見通しに比較すると大幅に改善し、商品構成の改善や固定費の削減などが寄与した。ただ、「改善はしているものの、台数の減少や為替変動、米国関税等の影響を受け、791億円の損失となった」(決算発表資料より)。今3月期の見通しは売上高のみ開示し12兆5000億円(前期比1.1%減)の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る