JX金属は12%高、第1四半期好調で通期の業績予想を増額修正、関税の影響も織り込む

■スマートフォンやAIサーバー用の情報通信材料が予想を上回るペース

 JX金属<5016>(東証プライム)は8月6日、大きく出直って始まり、取引開始後は12%高の987.3円(102.3円高)まで上げ、今年3月以来の980円台に進んでいる。5日午後に発表した第1四半期(2025年4~6月)連結決算が前年同期比で売上高12.1%増加、営業利益21.8%増加などと好調で、通期・2026年3月期の連結業績予想の増額修正も発表、好感買いが先行している。

 当第1四半期は、半導体材料が半導体用ターゲット+14%、磁性材用ターゲット+41%など好調で、情報通信材料も圧延銅箔+18%などと好調に推移した。3月通期の連結業績予想は、スマートフォン及びAIサーバ用途での情報通信材料セグメントの製品需要が、前回予想を上回るペースで拡大していること、米国関税影響額の縮小を織り込んだこと、円の対ドル相場及び銅価格が前回予想の前提より高水準で推移していることを踏まえ、5月に開示した前回予想に対し、売上高は2.7%上回る見込みに見直し、営業利益は同15.8%、親会社の所有者に帰属する期利益は同20.7%上回る見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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