【株式市場】前場の日経平均は急伸909円高、企業業績への期待強いなかSQ算出が買い先行で上げに拍車

◆日経平均は4万1968円68銭(909円53銭高)、TOPIXは3037.11ポイント(49.19ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は14億2485万株

 8月8日(金)前場の東京株式市場は、四半期決算発表がピークを迎えて企業業績への期待が強い中、オプションとミニ先物のSQ(特別清算値)算出日に当たり、SQを巡る朝寄りの売買注文が大幅な買い先行とされて買い安心感が広がる様子となった。日経平均は224円高で始まった後急伸し、午前10時過ぎに上げ幅が800円を超え、前引けにかけて909円高(4万1968円)まで上げて前場は高値引けとなった。TOPIX(東証株価指数)は24年から旧・東証1部銘柄以外の銘柄も算出対象になっているが史上初の3000ポイント台に乗った。

 業績予想の下方修正で下げていた東京エレク<8035>(東証プライム)が反発し、昨7日の四半期決算発表で下方修正したトヨタ<7203>(東証プライム)も値上がりし、トランプ関税の影響はあらかた消化されたとの見方。加賀電子<8154>(東証プライム)は業績予想の増額修正と発行株数の9%超の株式の取得・消却など好感され急伸高値。協立情報通信<3670>(東証スタンダード)も急伸。国際計測器<7722>(東証スタンダード)も第1四半期の大幅増益が好感され急伸。ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)はストップ高となり米国で実施中の胃酸分泌抑制剤の臨床試験を材料視。

 東証プライム市場の出来高概算は14億2485万株、売買代金は3兆5593億円。プライム上場1623銘柄のうち、値上がり銘柄数は1056銘柄、値下がり銘柄数は499銘柄。

 東証33業種別指数は医薬品、非鉄金属を除く31業種が値上がりし、精密機器、情報通信、輸送用機器、その他金融、その他製品、不動産、ゴム製品、卸売り、電気機器、銀行、機械、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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