マーチャント・バンカーズ『Non-Fit太陽光発電所開発事業』の案件について準備が進む

マーチャント・バンカーズ

■「開示事項の経過」を発表、7月着手、26年10月までに3000万円程度の利益

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は8月12日、「開示事項の経過」として、HTソーラー株式会社並びに株式会社REITとの共同事業によるNon-Fit太陽光発電所開発事業開始について開示した。

 同社は、2025年7月22日付開示資料「Non-Fit太陽光発電所開発に関するHTソーラー株式会社並びに株式会社REITとの共同事業に関する業務提携の基本合意書締結のお知らせ」でお知らせしたとおり、HTソーラー株式会社(以下、「HTソーラー社」)並びに株式会社REIT(以下、「REIT社」)と業務提携基本合意書(以下、「基本合意書」)を締結のうえ、3者共同によるNon-Fit太陽光発電所開発事業の具体的案件について、準備を進めてきた。

 このNon-Fit太陽光発電所開発第1弾のプロジェクトとして、耕作放棄地や遊休地20件(以下、「開発用地」)を、Non-Fit 太陽光発電所に転用する事業に着手した。

 第1号案件の取り組みにあたり、同社は、2O25年7月25日付でREIT社と業務委託契約書を締結、25年8月6日付でHTソーラー社から開発用地購入の意思確認(今後、売買契約を締結)を受けるとともに、8月7日付でHTソーラー社と取引基本契約書を締結した。HTソーラー社から開発用地購入の意思を確認したので、8月8日にREIT社に対して開発用地にかかる業務委託料を支払っている。

 なお、開発用地の各地権者とは、すでにREIT社が買主を指名できる条件付の売買契約を締結済みであり、同社は、REIT社から指名を受ける形で、HTソーラー社のために、開発用地の各地権者の間で土地売買契約を締結していく。

 Non-Fit太陽光発電所は、全世界的なテーマである「2050年カーボンニュートラル実現」に向けて、大量の電力を消費する大企業中心に、自社で消費する電力を調達する手段としてのニーズが高まっている。耕作放棄地の有効活用という社会的ニーズも兼ね合わせた事業として、Non-Fit太陽光発電所の最終ユーザー(エンド)の具体的な需要を大前提に、HTソーラー社、REIT社並びに当社の共同事業者間の役割分担に基づく協力体制のもと、継続的・積極的に取り組んでいく。

 最終ユーザー(エンド)の需要が大前提となるが、今回の20件を皮切りに、毎月20件程度のNon-Fit太陽光発電所開発に取り組んでいく。

 共同事業の具体的内容は以下のとおりで、今回の20件の用地を、2025年11月頃、Non-Fit太陽光発電所建設に必要な開発を済ませた状態でHTソーラー社が取得し、HTソーラー社は自社の高品質な太陽光モジュールとセットで、発注元である日本の大手企業に引き渡す。

(1)マーチャント・バンカーズは、各開発用地について、HTソーラー社を買主とする土地売買契約書(開発業務完了後の引渡)を締結し、HTソーラー社との取引基本契約書に基づき、Non-Fit太陽光発電所建設に必要な開発を実施。
(2)同社は、REIT社との業務委託契約書に基づき、REIT社に、開発用地の権利調整、電力会社との系統連系等の開発業務を委託(開発期間は4ヶ月程度)。
(3)同社は、20件の各開発用地について、開発してHTソーラー社に引き渡すため、地権者と土地売買契約を締結。

 同社がこの提携事業を取組むにあたり、必要な投資資金は1億円程度と見込まれ、2025年7月より着手し、2025年8月から2026年10月までの間に、3000万円程度の利益を見込んでいる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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