
■「PARCO GAMES」を通じ国内外のクリエイター支援を推進
J.フロント リテイリング<3086>(東証プライム)傘下のパルコは8月19日、インディーゲーム領域に特化したゲームパブリッシング事業に本格参入し、新レーベル「PARCO GAMES」を創設したと発表。2023年に専門チームを発足し、2024年から「ゲーム事業開発部」として催事やECなど多角的に展開してきた同社は、これまで培った目利きや創造性を生かし、文化創造事業の新たな領域としてゲームを位置付けた。レーベルはパブリッシングのほか、催事やコラボレーション、店舗活用などを通じて総合的かつグローバルに事業を推進する方針だ。
パブリッシング事業では、国内外の気鋭クリエイターによるインディーゲーム3作品「南極計画」「CONSTANCE」「the Berlin Apartment」を2025年冬に発売予定とした。実店舗のPARCOを活用した体験型展開も構想し、オンラインとオフライン双方で新たなゲーム文化の価値創出を狙う。さらに将来的には自社IP開発にも踏み込み、持続的な成長基盤の確立を目指す。9月に開催される「東京ゲームショウ2025」には初出展し、認知拡大とブランディング強化を図る計画である。
同社はこれまでもインディーゲーム関連のイベントや展示を積極的に実施してきた経緯があり、今回の本格参入についてはクリエイターや業界関係者から期待の声が寄せられている。パルコは「心を動かす物語を感じられる作品」を重視する方針を掲げ、流通・マーケティング・開発支援まで一気通貫で対応する体制を整える。ゲームを文化の一翼と捉える視点を示し、国内外の市場で新たな価値を提供するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)