ダイナミックマッププラットフォーム、大阪ガスと自動運転導入で基本合意、物流自動化へ
- 2025/8/25 11:49
- IR企業情報

■施設内や一般道での自動運転検討を共同推進
ダイナミックマッププラットフォーム<336A>(東証グロース)は8月25日、大阪ガス<9532>(東証プライム)と自動運転車両の導入検討に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表した。大阪ガスのエネルギー事業における業務効率化を目的に、同社関連施設内および周辺一般道での自動運転実装に向けた協同検討を進める。社会課題となっている人手不足の解消や労働環境の安全性向上を目指し、2025年度中に実証エリアの選定と走行実証を行い、技術面や設備面の課題抽出と多角的な検証を実施する予定である。
今回の基本合意の背景には、ドライバー不足という産業横断的な問題がある。高速道路における自動運転実証は政府主導で進められている一方、民間施設内や限定エリアにおける実装は民間企業に委ねられる部分が大きく、安全性や技術的な課題が残されている。同社はこれまで高速道路や空港など公共エリアでの自動運転導入を進めており、その経験を活かして施設内の車両や人の動態を反映したダイナミックマップ情報配信システムを構築し、実運用に根差した自動運転サービスの提供を目指す。
ダイナミックマップは静的な高精度3次元地図情報から動的なリアルタイムデータまで4階層に分類された地図データベースであり、同社はその配信システム構築を担っている。大阪ガスは国内外でエネルギー事業やライフ&ビジネスソリューションを展開し、DXやAI技術導入を進める企業である。両社は今回の連携を通じ、物流や施設運営の自動化を推進し、持続可能な社会の実現と新たな価値創造に貢献する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)