スターティアホールディングスの子会社スターティアレイズとリチェルカ、AI-OCRとJENKA連携で相互販売契約

■注文書や領収書を高精度データ化、基幹システムまで自動連携

 スターティアホールディングス<3393>(東証プライム)は8月26日、連結子会社スターティアレイズが提供するデータ連携ツール「JENKA」と、リチェルカが展開する非定型書類特化型次世代AI-OCR「RECERQA Scan」との連携開始および相互販売契約の締結を発表した。今回の協業により、非定型帳票の高精度なデータ化からエクセルやスプレッドシートへの整形、さらにはSFA/CRMや基幹システムへの登録まで、一連の業務プロセスを自動化することが可能となる。両社は今後、連携製品を組み合わせた提案を強化し、業務改善の新たな形を提供していく方針だ。

 「RECERQA Scan」は注文書や納品書など取引先ごとにレイアウトが異なる帳票を高精度に読み取ることができ、従来必要だった座標指定やレイアウト学習を不要とする特徴を持つ。これを「JENKA」と組み合わせることで、帳票アップロードからデータ化、基幹システムやエクセルへの自動転記までを一気通貫で処理できる。具体例として、(1)取引先からの注文書・納品書の自動処理、(2)公共料金請求書や証憑類の管理効率化、(3)医療費明細書や領収書の処理省力化が挙げられ、幅広い業務領域で工数削減と効率向上を実現する。

 両社が相互販売契約に至った背景には、スターティアレイズが「RECERQA Scan」の生成AIネイティブかつ非定型書類特化という独自性を評価した点があり、リチェルカは「JENKA」の直感的操作性と他ツールとの連携容易性を高く評価した。スターティアレイズは労働生産性向上を目的に業務効率化ツールを展開しており、リチェルカはAI社会実装を掲げてサプライチェーン管理やAI-OCR分野に注力している。両製品の連携は国内企業の業務自動化と生産性向上に寄与するとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  2. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  3. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  4. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  5. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  6. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る