
■BリーグFE名古屋が本拠地、多彩なイベント対応可能
三井不動産<8801>(東証プライム)、豊田通商<8015>(東証プライム)、KDDI<9433>(東証プライム)の3社は2025年8月27日、愛知県名古屋市港区で収容客数約1万人規模の多目的施設「(仮称)名古屋アリーナ」の建設に着工した。竣工は2027年秋、開業は2028年初頭を予定している。同アリーナはB.LEAGUE1部のファイティングイーグルス名古屋がホームアリーナとして使用するほか、音楽コンサートや企業展示会など多様なイベントに対応可能な施設として計画されている。最寄り駅は名古屋市営地下鉄名港線「港区役所」駅で、複合開発エリア「みなとアクルス」の一角に位置する。
同アリーナの整備は、スポーツ・エンターテインメントを軸にした都市開発戦略の一環とされ、隣接する「三井ショッピングパーク ららぽーと名古屋みなとアクルス」や他の商業施設と一体的に、非日常体験を提供する街づくりを目指す。三井不動産は東京ドームや「LaLa arena TOKYO-BAY」などの事業展開に続き、中部圏でも新たなランドマークを創出する。豊田通商は自社保有クラブのFE名古屋の成長と地域貢献を重視し、KDDIは通信とデジタル技術を活用して来場者体験と地域社会の発展に寄与する方針を掲げる。
施設は鉄骨造4階建て、延床面積約2万7500平方メートルで、大林組<1802>(東証プライム)が設計・施工を担う。周辺の商業施設や住宅と連携し、地域住民や来訪者が一日を通じて楽しめる環境を整えることを想定している。3社は共同開発を通じ、地域経済の活性化や文化発信力の強化を図り、スポーツ・音楽・ビジネスの多様な価値創出を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)