gumi、ブロックチェーン事業拡大、XRP取得と30億円借入実施

■国際送金・流動性ネットワークに参画、収益機会拡大を狙う

 gumi<3903>(東証プライム)は8月29日、暗号資産XRPを25億円規模で購入することを決議したと発表した。購入期間は2025年9月から2026年2月までを予定しており、取得資産は四半期ごとに時価評価され、損益計算書に反映される。同社はすでに2025年上半期に自己資金で10億円相当のビットコインを取得し、ステーキングによる運用を開始しており、今回のXRP購入はその戦略をさらに拡大するものとなる。

 同社は、単なる価格上昇を狙うのではなく、国際送金や流動性ネットワークにおいて中核的役割を担うXRPエコシステムに参画することを目的に掲げる。特にXRPは筆頭株主であるSBIホールディングスが推進する国際送金・流動性ネットワーク戦略において重要な位置付けにあり、国際送金や流動性供給における実需利用の拡大が、同社の金融領域での収益機会拡大に直結すると見込んでいる。今後は、普遍的資産であるビットコインと金融実需に根差したXRPの両輪による資産戦略を展開し、ブロックチェーン関連事業の基盤強化を図る。

 あわせて同社は同日、SBI証券から30億円の借入を決議したと公表した。借入は2025年8月29日に実行され、2026年2月27日に期日一括で返済予定。金利は基準金利にスプレッドを加えた条件で、担保や保証は設定しない。財務基盤の安定化と将来的な資金需要への備えを目的としたもので、2026年4月期連結業績への影響は軽微と見込まれている。暗号資産の取得と資金調達を同時に進めることで、同社は中長期的な企業価値の向上を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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