日本特殊陶業が上場来の高値を更新、デンソーからスパークプラグ事業と排気センサ事業を譲受、デンソーも高い

■特殊陶はセラミック開発製造技術を活かし内燃機関製品の供給責任を果たす

 日本特殊陶業<5334>(東証プライム)は9月2日、反発相場となり、取引開始後は4%高の5491円(197円高)まで上げて約2週間ぶりに上場来の高値を更新している。1日午後、デンソー<6902>(東証プライム)とともにデンソーのスパークプラグ事業と排気センサ事業の譲受について発表し、期待が強まっている。デンソーも2124.5円(4.5円高)まで上げて堅調に売買されている。

 発表によると、デンソーは、日本特殊陶業に「内燃機関製品におけるセラミック製品のうち、スパークプラグおよび排気センサー(O2センサー・空燃比(A/F)センサー)事業を譲渡する」(デンソーの発表より)。両社は、2023年7月に、世界有数のセラミック技術力を持つ日本特殊陶業と、本事業譲渡の検討を開始する基本合意書を取り交わし、多岐にわたる検討と協議を重ねてきた。デンソーは、これから本格的な普及が見込まれる電動化領域や水素等のクリーンエネルギー領域にリソーセスを最大限活用し、持続的成長を図っていく。日本特殊陶業は、コア技術であるセラミックの開発および製造技術を活かし、内燃機関製品の供給責任を果たすことでカーボンニュートラルの過程に貢献することを目指していく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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