シスメックス、日本電子の生化学検査事業を承継、2026年4月に子会社化完了へ

■日本市場で高シェアの生化学自動分析装置を取得、世界販売網と連携

 シスメックス<6869>(東証プライム)は9月2日、日本電子<6951>(東証プライム)の医用機器事業を承継する新会社の全株式を取得し、子会社化する契約を締結したと発表した。日本電子が新会社に事業を移管した後、シスメックスが株式を取得する形で、2026年4月の譲渡完了を予定している。今回の承継対象は生化学自動分析装置「BioMajesty」などを含む事業である。

 生化学検査は生活習慣病や感染症などの初期診断に不可欠な基礎的検査であり、新興国では普及が進んでいないことから、今後の需要拡大が見込まれている。BioMajestyは独自技術で検体量や試薬使用量の削減を実現し、日本市場で高いシェアを確立している。一方で海外展開はOEMや代理店を通じて行われており、シスメックスは2010年以降、アジア・パシフィック地域で中型モデルを販売してきた。両社は新興国市場を中心とする成長可能性を見据え、シスメックスのグローバル販売網を活かすことで事業価値を最大化できると判断した。

 今回の承継により、シスメックスは長期経営戦略「VA33」の加速を目指し、免疫検査や試薬ビジネスを含めた幅広いシナジーを創出する方針である。これにより、スクリーニング検査を網羅する製品ポートフォリオの強化や、世界的な検査需要への対応が可能となる。同社は引き続きダイアグノスティクス領域での総合サプライヤーとして、医療経済性の高いソリューションを提供し、グローバル市場でのプレゼンス拡大を図る。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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