イトーキ傘下ダルトン、新会社経由で半導体装置事業を譲受、技術と供給を強化
- 2025/9/3 10:17
- IR企業情報

■新会社経由で事業拡大、アスカ従業員は全員移籍
イトーキ<7972>(東証プライム)は9月3日、グループ会社ダルトンが新設子会社ADテクノロジーズを通じて、アスカテクノロジーの半導体製造装置事業を譲り受けたと発表した。譲受対象は設計・製造・販売・保守を含む事業全体で、実行日は9月1日。アスカテクノロジーの従業員は全員ADテクノロジーズに移籍し、事業運営を継続する。
ダルトンは1990年から半導体製造装置事業を展開し、ウエハーや治具を対象に前工程分野を中心とした装置を供給してきた。近年は需要拡大に伴い売上や商談件数が増加していたが、供給能力強化が課題となっていた。アスカテクノロジーは30年以上にわたり主要サプライヤーとして同社を支えてきた企業であり、その技術力は顧客からも高く評価されている。
今回の事業譲受により、アスカテクノロジーの技術力とダルトンの経営資源を融合させることで、技術力と供給能力を強化する。さらに、親会社イトーキの設備機器事業部門との連携を通じて、保守・メンテナンスや製造領域での対応力を高め、グループ全体の成長戦略を加速させる方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)