セブン‐イレブン、荒川区で省人化ロボット導入テスト開始、店舗業務効率化へ

■補充・清掃・接客をロボットが支援、9月から荒川西尾久店で実施

 セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東証プライム)傘下のセブン‐イレブン・ジャパンは9月9日、店舗業務の省人化を目的としたロボットやアバター接客システムの活用テストを開始すると発表した。9月から東京都荒川区の「セブン‐イレブン荒川西尾久7丁目店」で実証を行い、補充品出し、清掃、接客を支援する複数種類のロボットやアバターを導入する。今後は都内の一部店舗でもテストを広げ、将来的には一般的な立地・商圏の既存店にも展開することを視野に入れる。

 今回の取り組みでは、品出しを担うロボットがウォークイン冷蔵庫での作業を一部代替し、清掃ロボットが床や窓ガラスの清掃を行う。アバター接客システムでは遠隔から多言語対応も可能で、1人が最大3台まで運用できる仕組みを採用することで従業員は接客以外の作業に集中しやすくなる。これにより、業務効率を高めるとともに店舗環境の改善を図る。

 同社は省人化によって創出された時間を「セブンカフェベーカリー」など新たなカウンター商品の拡販や売場管理に充て、売上向上を狙う方針である。また、作業割当の最適化を通じて店舗経費の改善にもつなげる。今後も新たなロボットや設備の導入を検討し、加盟店の業務効率化と顧客にとって魅力的な店舗づくりを推進するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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