アルコニックスグループの東海溶業、愛知溶業・明和製作所とメガ・ギガキャスト補修で技術連携

■中国・北米で拡大するメガ・ギガキャスト需要に対応

 アルコニックス<3036>(東証プライム)グループの東海溶業(本社:愛知県豊田市)は9月10日、愛知溶業(本社:愛知県一宮市)および明和製作所(本社:三重県三重郡菰野町)と、メガ・ギガキャスト溶接補修分野における技術連携に関するMOUを締結したと発表した。両社が5月に結んでいた協業枠組みに東海溶業が新たに加わり、3社連携による補修ソリューションの高度化と海外市場展開を視野に入れた体制が整う。同取り組みは急速に拡大するメガ・ギガキャスト技術の普及に対応する狙いがある。

 メガ・ギガキャストは自動車産業を中心に普及が進み、中国では関連市場が2021年の85億元から2025年には3236億元へと拡大する見通しとなっている。これに伴い、大型金型の製作や補修に高度な技術力が求められており、経済産業省も2025年3月に「素形材産業ビジョン」で新技術導入支援の方針を示している。補修には高温環境に耐えうる溶接材料と大型設備が不可欠であり、各社の強みを融合させることにより、国内外での競争力強化が期待される。

 3社の役割は、愛知溶業が長寿命化を実現する補修技術、明和製作所が金型製作と海外市場の実績、東海溶業が溶接材料供給と海外代理店網の活用であり、ワンストップのトータルサポートを可能にする。今後は中国や北米を中心に、ダイカストメーカーやメガ・ギガキャスト分野への営業を拡大し、世界展開を進める方針である。代表取締役の大竹直樹氏は「溶接材料開発を通じて金型・設備の長寿命化に貢献し、海外事業を強化する」とコメントしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る