テルモ、株主優待制度を改定、長期保有促進と事業理解深化を狙う

■電子クーポンや卓上カレンダー導入

 テルモ<4543>(東証プライム)は9月11日、株主優待制度の一部を変更すると発表した。株主への感謝と投資魅力の向上を目的に、長期保有株主を優遇する仕組みを導入する。新制度は2026年3月末日を基準日とする優待から適用され、同年9月末日までは現行制度が継続する。

 変更内容の第一は、自社製品の優待販売における長期優遇クーポンである。従来は全株主を対象としていたが、新たに100株以上を2年以上(4期連続以上)保有する株主に対して1,000円分の電子クーポンを贈呈する制度を加える。第二はオリジナルカレンダーの配布で、従来の壁掛け仕様から卓上型に変更され、対象は100株以上を1年以上(2期連続以上)保有し希望した株主に限定される。第三は自社施設見学会で、抽選対象が100株以上を1年以上保有する株主に変更される。

 同社はこれらの改定により、株主の中長期的な株式保有を促進し、事業理解を深める狙いを示している。株主優待制度の見直しは企業の資本政策や株主還元姿勢の一端を示すものであり、今回の改定は個人投資家層を中心に安定的な株主基盤の形成を目指す動きと位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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