
■今期は収益がV字急回復し、純利益は2期ぶり黒字転換する見通し
朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は9月24日、続伸基調となり、643円(9円高)まで上げて約1か月ぶりに640円台を回復し、8月8日につけた2022年来の高値644円に迫っている。グループで「光学」「医療・ライフサイエンス」「機能」「通信」の4分野に対して多種多様な製品を展開する。国内売上高が全体の7割超のため全体的には円高が追い風になるとみられており、24日の1ドル147円台への円高を受けて注目が再燃している。
業績は好調で、この第1四半期(2025年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比4.6%増の19億2千3百万円で、営業利益は同250.3%増の4千5百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同602.2%増の3千1百万円だった。通期では、「RFIDタグ用ゴム製品」(分子接着・接合技術を応用し折り曲げに強く、耐水性、耐熱性に優れた小型のICタグ)が顧客要求により上期に前倒ししているため、下期に減少する見通しだが、3月通期の連結業績予想は、売上高が前期と同水準、営業利益は1億60百万円(前期は約48百万円の損失)、当期純利益は1億7百万円(同86百万円の損失)を継続した。利益面では全体にV字急回復し、純利益は2期ぶりに黒字転換する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)